心理的安全性の作り方
福岡県糟屋郡宇美町の「かなた社会保険労務士事務所」代表の田中幸代です。
「心理的安全性」ってご存知ですか?
例えば、どのような発言や指摘をしても、周りから批難されたり、自分の評価が下がったりする恐れのない状態を示す言葉です。
Google社の生産性向上を目的としたリサーチプロジェクトが、チームの生産性と心理的安全性が深く関係すると発表したことにより、世間で注目されるようになりました。
心理的安全性の高い職場には、以下のような特徴があります。
- どんな発言をしても大丈夫という安心感から、会議での意見交換が活発になる
- 多様な意見が認められる雰囲気の中で、新しいアイディアが生まれる
- 不安が少ないため、失敗やアクシデントが速やかに報告され、事態の解決・改善につながる
心理的安全性が保たれることで発言へのハードルが取り除かれ、コミュニケーションが活性化することにより、組織成長にさまざまなプラスの影響をもたらすのです。
逆に心理的安全性の低い職場では、発言が控えられ「話し合いをしても提案が出てこない」「失敗やトラブル報告が遅い」「情報共有が乏しい」など、業務が滞りやすくなります。個々に持っている知見がシェアされなかったり、特定の人だけが発言する状況が常態化したりすると、イノベーション創出のチャンスが減ってしまうかもしれません。
全社的な取り組み以外でポイントとなるのが、マネジャーやリーダーなどによる、メンバーへの接し方です。
心理的安全性は、自然に生まれるものではありません。
組織を引っ張る立場にいる人々からの積極的な働きかけに加え、相手を尊重する姿勢や肯定的なリアクションといった、日々の言動が心理的安全性を育みます。
たとえば、会議でメンバーが新たな提案をしたとします。
内容には粗があり、完璧とはいえません。
経験豊富なマネジャーからすれば、他部署からの反発も容易に予測できます。
そんなとき「それは無理だな」と返す場合と、「良い視点だね」と肯定的に受け止めたあと「もっと詳細を詰めてみよう」と具体的なフィードバックを返すのとでは、メンバーの印象も大きく変わるはずです。
日常のコミュニケーションにおける小さな「変換」が、心理的安全性が保たれた関係を作ります。
職場での心理的安全性を高めるには、従業員同士がつながるための積極的な場づくりや、肯定感を伝えるコミュニケーション、挑戦を歓迎する風土などがポイントになります!
心理的安全性には、「何を言っても大丈夫」という「話しやすさ」のほか、「困ったときはお互いさま」といった「助け合い」の姿勢、「とりあえずやってみる」という「挑戦」を応援する環境など、新しいアイデアや個性を歓迎する風土が重要です。
心理的安全性を作ることによって、ハラスメントの予防や対策にもなります!
どのように取り組んだら良いか…などお悩みの方、どうぞお気軽にご相談ください(^^♪

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