エイジフレンドリーガイドラインについて
福岡県糟屋郡宇美町の「かなた社会保険労務士事務所」代表の田中幸代です。
みなさん、エイジフレンドリーガイトラインってご存知ですか?
エイジフレンドリーとは、「働く高齢者の特性を考慮した」を意味する言葉です。
令和2年に厚生労働省が「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」を公表し、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくりや、労働災害防止のための健康づくりを推進するようになりました。
さらに、改正高年齢者雇用安定法が令和3年4月1日より施行され、70歳までの就業機会の確保が努力義務となりました。
少子高齢化による労働者不足や健康寿命の延長などから、高年齢労働者でも働きやすいエイジフレンドリーな職場づくりが求められています。
ただ、エイジフレンドリーガイドラインを活用している事業場はわずか3.6%という埼玉労働局は、転倒災害に関するアンケート結果をまとめました。
回答した249事業場に対し、転倒を防ぐために整備している管理体制を聞くと、高年齢労働者の体力チェックなど「エイジフレンドリーガイドラインの措置を講じている」は3.6%(9事業場)しかいなかったのです。
ガイドラインを知っている事業場は13.6%(34事業場)に留まっており、認知度自体が低い結果となっております。
安全衛生管理体制の確立、職場環境の改善、高年齢労働者の健康や体力の状況の把握、 高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応、安全衛生教育などが今後大事なところになってきます。
今は、70歳代の方でも就労していることが多いですので、ぜひエイジフレンドリーについて考えてみる必要がありそうです。

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